「特別追悼番組『ありがとう、さらば愛しの公園よ』」にお越しくださった皆様方、誠にありがとうございました。
新生Bee-VOICEのパワフル&フレッシュ&しっとり公演、楽しんでいただけたら幸いです。
僕は時計台として、そして小さな男の子として、蝉として、犬として、水道として、猫として、のぼり棒として、今回の舞台に立ちました。
一役一役、台詞量は多くないにしても、その台詞を口に出す為の心象を掴むことにとても苦労しました。ちなみに、一番早く掴めたのはのぼり棒、時間がかかったのは犬です。もっとちなむと、台詞が一番早くに入ったのは時計台、遅かったのは水道です。もっともっとちなむと、一番演者的に楽しかったのは蝉です。あんな風に舞台で歌ったの初めて。
こんな感じで、本当に様々な役をやらせていただきました。
書いてくださり、許可をくださった工藤さんに感謝。
全体をまとめてくれた勝浦に感謝。
一緒にたってくれた役者に感謝。
音をつけてくれた音響に感謝。
照らしてくれた照明に感謝。
施設を貸してくださった大学に感謝。
最後まで頑張った自分の身体に感謝。
そして、観に来てくださったお客様に、感謝。
ひたすら感謝です。いろんな人に、物に、感謝です。感謝が止まりません。もう感謝にも感謝しちゃいます、ありがとう。
さて、ここからはお話を振り返りながらの独り言となるので、台本めっちゃ気になるけどまだみてねえ……という人はまたねっと手を振る方がいいかもしれません。
亡くなってしまいましたね、公園。
ブランコは、番組内で、自分の身体の一部がなくなっちまったみたいに、心が痛い、と言っていましたが、公園はどうだったんでしょうか。
それこそ自分の身体の一部である遊具たちが次々と撤去され、それでも遊びにくる子供たちの笑顔をみる。公園を盛り上げるはずが、その盛り上げ方により撤去される遊具たちの苦痛を知り、公園を守る立場である禁止事項の苦悩を知る。まるでハリネズミたちが板挟みにされているようです。
とても見ていられない。だからこそ、真摯に向き合った真剣で臨んだ本気で挑んだ。
結果は、皆さんの心によるものなので僕は答えを出せませんが、個人的な感想として、とても清々しいです。
次は、新人公演です。6月に行われる予定です。
また、新生Bee-VOICEが現れます。どんなライバルなのか楽しみです。
どんな武器をもっているのか、どんな可能性を秘めているのかなんて知りません。下克上上等。かかってこいや。まけねぇぞこら。まぁ僕も新生Bee-VOICEの一員ですけど。
僕らは僕らと一緒に戦い続けるため、舞台の上で何度だって立ち上がります。おもしろい公演を、作り続けることを目指して。