富田です。
本日はとある劇団さんのインプロを観に行った為早退けしましたが、
書ける範囲で書こうと思います。よろしくお願いします。

さらにバリエーションが増えた発声練習をした後、3場・4場の練習。最後に通し練習という流れでございました。

さて、今回の公演情報が公開されたので発言できるのですが、私、今回は時計台という役ででます。

思えば私が初めて演技をした役は、アンドロイドでした。
次に大学生・高校生・父親を演じ、その次は女子校生、直近では記憶に障害がある18歳を。

時計台は無機物。
と思って演技をしていました。しかしそれは案外難しい。

よく、漫画やアニメ、はたまた我らが生きる現実世界では、<木の役>と、いうものが馬鹿にされる傾向があります。人間ではない役、メインではない役だからなのでしょうが。
今回の公演は、云うならばその馬鹿にされてきた存在達が主役となっているのです。

さてさて、私はこの時計台の練習をしていく中で、こんなことを思いました。「ははあん、俺はこんなやつなんだな時計台」
これは、そうです。人間が人間に向けるとしっくりする台詞ですね。なんでも自分の方に寄せて話を進めようというのは人間の悪い部分だとは思いますが、どうやら私は時計台という<無機物>を<一人の僕>として認識するに至ったようです。
演劇をしていて珍しくこんな実感が湧きました。「ああ、これが心を込めるってことなんだな」と。

役のキャラクターと心を合わせ、心と心を一つにしていく作業ではなく、一つのキャラクターに心を吹き込んでいく作業は苦戦しながらも、とても、楽しかった。

心のこもった無機物の暖かさを感じていただければな、と思います。

では。